■子どもは国の宝
 少子化という言葉をよく耳にします。
この問題は、今後の高齢化に伴う社会保障制度をはじめ、大都市圏以外の過疎化、国を支える人的要素、教育行政にかかわるさまざまな問題に連結していくものです。
大きな視点からみれば、国家存亡にもかかわる事柄であります。

 「子どもは国の宝なり」。
この言葉の重みは古今東西、いつの時代にも変わらぬ重みのある言葉です。
さて、一億五十万人、千三百万人。
この数字は一体何かおわかりですか。

 二〇五〇年の日本の人口と年少人口(〇歳から十四歳まで)です。
さらに、現役人口と呼ばれる十五歳から六十四歳までの数字は、全人口の五五%に減少すると推測されています。
この現象こそ、労働力の減少を生み、消費要素は低下、強大な国内市場は消滅し、それは今まで言われてきた経済大国から、小国へと進んでいく道。
早い話が国力というものが失っていくものです。

 ここ数年の変化を見ても少子化が進んでいます。
一九九七年の合計特殊出生率(一人の女性が生涯に生む子どもの数)は一・三九人となり、減少しています。
また、晩婚化傾向となり、主出産年齢の高齢化が進んでいます。
(二一〇〇年には人口の半分の六七四〇万人と推定される)。

 こういった状況に歯止めをかけるには政治によるところが大きいと思います。
その一つが子育て支援であり、働く女性が増えることに対応する新しいシステムの早期の確立です。
政治的要因からすれば、男女平等の社会環境づくりといえます。

 根本の問題は夫婦間の助け合いの必要性があげられます。
家事はどうしても女性に負うところが大きいものです。
これに子育てという大きな負担が女性にかせられる場合もあります。
わたし自身、父親として妻の負担を考えますと、ただ頭が下がる思いです。
母親となった女性の負担をいかに軽減していくか。
子育てに夢や希望をどのように持っていくのか。
女性のライフスタイルに合わた支援も必要だと思います。
 『厚生白書』でも「画一的・固定的な社会の状況が、家庭生活からゆとりと潤いを奪い、子育ての負担感を増し、若い世代に結婚や家庭に夢を持てなくさせている」ことが、少子化の要因としています。